バルサFWペドロ、契約延長もクラブの補強に不安「デリケートな状況」

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 バルセロナ残留で落ち着いたかに見えたスペイン代表FWペドロ・ロドリゲスの去就だが、依然として不透明なままのようだ。

 先月4日にバルセロナとの契約を2019年6月末まで3年間延長し、クラブ残留を決断したと伝えられてきたペドロ。しかし、ルイス・エンリケ監督が方針を変更して3トップをローテーションしない限り、来シーズンもアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ブラジル代表FWネイマール、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスを補佐する控えという役割は変わらない。

 また、クラブはこの夏の移籍市場までの補強禁止処分を受けているにもかかわらず、セビージャからスペイン代表MFアレイクス・ビダル、アトレティコ・マドリードからトルコ代表MFアルダ・トゥランを相次ぎ獲得。ペドロとは本職のポジションは異なるものの、前線でもプレー可能な両選手が、冬の移籍市場が開ける来年1月からチームに加わるとあり、出場機会確保への不安が増すことは間違いない。

 だが、スペインの通信社『EFE』とのインタビューに応じたペドロは、バルセロナへの強い愛着を表した。

「僕はバルセロナで満足している。なぜなら、バルサは自分にとって人生のクラブであり、ブラウグラーナ(バルセロナの愛称)の一員として数多くの物を勝ち取るという夢を叶えてきたからだ」

 ペドロはその一方で、しかるべきタイミングで現実的かつ建設的な判断を下す必要があることを自覚しているという。

「クラブと契約延長したものの、自分がデリケートな状況に置かれていることは間違いない。だが今は、シーズンの疲れを癒しながらバケーションを満喫することだけを考えたい。プレシーズンに入ったらクラブと話し合い、全ての人々にとって最良の方向に進むよう協議するつもりだ」