京都大学生態学研究センターの松林順氏らによる研究グループは、北海道に生息するヒグマを対象に安定同位体分析を用いた食性解析を行い、かつてのヒグマは現代に比べてシカやサケといった動物質を多く利用していたことを明らかにした。ヒグマは北半球の広範囲に分布する大型の雑食動物で、食物資源の可給性に応じて食性を大きく変化させるという特徴がある。ヒグマの食べ物といえばサケというイメージが強いが、これまでの調査