「イスラム国」(ISIL)による邦人2名殺害の悪夢は、いまも覚めやらない。犠牲者の冥福を祈ると共に、ISILへの世界の怒り(注1)も日ごと高まっている。2004年10月末のイラクでも、そうだった。<イラクの聖戦アルカイダ組織>を名乗るグループが、日本人青年Kさんを拉致してイラクからの自衛隊撤退を要求。「テロリストと交渉せず」の原則を守った当時の政権(小泉純一郎首相)にアテつけるように、テロリストたちはKさんを