2000年代後半に脱北するまで、金日成、金正日政権下で、朝鮮労働党専属楽団のギタリストを務めた経験を持つ“脱北ミュージシャン”、李相峯(イ・サンボン)氏(仮名・年齢非公表)。独裁体制を礼賛する宣伝歌、軍歌の数々を歌い奏でてきた李氏が、そのレパートリーの一端を紹介してくれた。第1弾は、1968年にザ・フォーク・クルセダーズが歌ったことでも知られる「イムジン河」だ。「イムジン河の歌詞は金日成時代の対南工作