「若い頃から水商売、日雇いの建設作業員を転々としよった。ばってん、年金なんか払ったことはなか。生活保護は受け取らんたい。役所の人間にあれこれ言われるのは好かんけんね。月収、7万円もいけばいいほうたい」12月の寒空の大阪市西成区の公園で、こう話すのは吉田栄治さん(仮名・60歳)だ。高卒後、しばらく鉄工所に勤務したものの馴染めず、以来、生まれ故郷である九州を離れ、大阪の地にやって来た。これまで正規雇用の