世の中を見渡すと、必ず誰かがどこかで笑っている。「動物の中で笑うものは人だけ」(アリストテレス)ということで、笑いという特権を大いに人は活用しているわけだ。それにしても何がなぜそんなに可笑しいのだろうか。そんな素朴な疑問にして難問に哲学者たちは古来より頭を痛めてきた。さて、彼らが出した答えは何だったのか。西洋哲学のルーツ、古代ギリシャで早くも「笑い」について議論した哲学者がプラトンだ。滑稽さ(笑う