映画独自解説家・守鍬刈雄が「【#ハートオブビースト】プラピと犬だけでお送りするサバイバル・犬の散歩ムービー!(新作映画レビュー)」を公開した。新作映画『ハート・オブ・ビースト』について、ブラッド・ピットと犬の強い絆を評価しつつも、構成や演出に対する独自の不満点を赤裸々に語っている。

※この記事には映画のネタバレが含まれています。

本作は、心臓病を抱えるジェームズ(ブラッド・ピット)と義足の軍用犬・オーディンが大自然の中で生き残りをかけるサバイバル映画である。守鍬は、ほぼ全編にわたり人間と犬しか登場しない思い切った設定や、互いを守り合う「戦友」としての関係性を高く評価した。

一方で、サスペンスとしての構成には苦言を呈する。物語がオーディン一匹の生還から始まり、「犬は死なない」と分かった状態で過去を振り返る展開について、アメリカの観客への配慮であると推測しつつも「サバイバル映画にとってこれはどうなのか」と緊張感が削がれる点を指摘した。

さらに守鍬が最も不満を抱いたのが、終盤における過剰な演出である。ジェームズと別れたオーディンが走る感動的なシーンにおいて、スローモーションや壮大な音楽で感情を説明しすぎる手法を「全部いらない」とバッサリ切り捨てた。「オーディンはすでに十分演技しているにもかかわらず、映像や音楽で過剰に感動を煽る演出が興ざめだった」と語り、自身の「説明ゼリフが嫌い」という哲学から鋭く批判した。

犬映画としての魅力やブラッド・ピットの熱演を認めつつも、映画的演出への厳しい目線も忘れない守鍬のレビュー。単なる絶賛にとどまらないプロならではの視点は、本作を鑑賞する上で新たな気づきを与えてくれるはずだ。

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