すごく消えるよ。当代随一のトリックメーカー・北山猛邦の新作『神の光』(東京創元社)は、五篇を収めた作品集である。収録は発表順で、巻末の「シンクロニシティ・セレナーデ」だけが書き下ろし、巻頭の「一九四一年のモーゼル」は二〇〇四年の作品だから、これだけが二十年以上前に書かれた短篇ということになる。真ん中に収められている「未完成月光Unfinished moonshine」は、千街晶之氏とやっている短篇レビューの