日本のお葬式や法事で耳にする「お経」が、チンプンカンプンでまったく意味が分からないのはなぜだろうか?「仏教」とは、本来そういうものなのだろうか――。じつは、日本人が知っているのは、「仏教」のほんの一部分にすぎない。それを教えてくれる本が、講談社選書メチエの『仏教の歴史いかにして世界宗教となったか』(ジャン=ノエル・ロベール著、今枝由郎訳)だ。「日本のアショーカ王」は誰か?本書によれば、中国・朝