当事者間で解決できない問題にシロクロつけるのが民事裁判である。裁判官は日々、難題をジャッジしているわけだが、今回ほど頭を悩ませたことがあっただろうか。なにしろ「法外の徒」が法律による判断を求めてきたのだから…。それは組事務所の所有権をめぐって、現在の組長が先代組長を訴えた裁判。この前代未聞の訴訟に9月11日、神戸地裁が判決を下したのだ。組事務所の所有権で揺れていたのは、あの山健組である。まずは