―利下げ期待は行き過ぎ(too much)― ●高実質金利時代に戻る 米国経済の物差し、金利水準が大きく変転し、市場参加者を惑わし続けている。これまでの経済常識に反して、1年半で5.25%という極端な利上げも、過去50年で最大・最長期にわたる逆イールド(長短金利逆転)も、景気後退を引き起こしていない。 加えて、この間インフレが大きく鎮静化してきた。その結果、実質金利は著しく高くなってい