印刷技術が発達する以前の、1冊ずつ手で書き写して作られた本を写本と言い、金を使った鮮やかな挿絵で飾られたものは特別に彩飾写本と呼びます。ここで紹介するのは、14世紀半ばに作られたそんな彩飾写本の1ページである零葉(れいよう)。零葉とは元の本から切り離された1枚ものという意味です。【写真】この記事の写真を見る(2枚)本作は、カトリック教会の祈りの歌を載せた聖歌集の一部で、公現祭というキリストの誕生を祝