国鉄・JRで一番の急勾配区間として知られた信越本線の碓氷峠。熊ノ平信号場を通過するEF63形(撮影:南正時)黎明期の鉄道は、都市間を結ぶだけでなく「船につなぐ輸送手段」として、鉱山や山林などのある内陸部と港湾を結ぶために建設されることが多かった。日本の国土は山がちで、昔から主要街道には「峠越え」の苦労がつきまとい、それは鉄道の登場後も同じだった。峠越えの鉄道は全国各地にあり、それらの区間では急勾配を克服