第96回アカデミー賞(アメリカ)で作品賞、監督賞、主演男優賞などを獲得し、日本でも評価の高い傑作として公開された映画『オッペンハイマー』。映画における原爆の描かれ方を研究してきた柴田優呼さんは「この映画が、これまで広島、長崎への原爆使用と向き合ってこなかったアメリカ社会の進歩を示しているとは思えない。むしろ、80年前の原爆投下時の論理からアップデートしていないのでは」という――。写真=AFP/時事通信フ