明治元年の大阪港開港と同時に設けられた、川口居留地。その跡地に建つ、洋風アパートの1階にその喫茶店はある。ガラスのトビラを開けると、もう何十年も前からここに存在していたかのような喫茶空間が広がる。建物の雰囲気にマッチするガラスのトビラ、ステンドグラス、さらにカウンター後ろの青いタイルは、なんと金沢の名喫茶「禁煙室」から移築したものだ。刺繍の施された布張りのソファやテーブルももちろん、「禁煙室」から