取材席上、ひな壇に並んだ選手が一人一人この大会に対する意気込みと、走りたい希望区間を発表する。4年生佐々木亮輔選手が、「希望区間は10区」と口にしたとき、名将大後栄治監督が、佐々木の方を振り返り、苦笑いの表情を浮かべる。 2年ぶりの箱根駅伝となる神奈川大学。4年生の佐々木は1年生時10区で区間2位の好成績を収めている。経験則を重視すれば当然10区を志望するだろう。しかし「佐々木は復路の重要区間である9区に配置