【「りくりゅう」に続くふたり】ふたりの真価は、その刹那にあったかもしれない。演技終盤、ふたりはよろけたところで、どうにか耐えた。乳酸もたまって、心身ともに限界に近づいていたのだろう。そこで会場から一斉に手拍子が鳴り響いた。彼らはそれに励まされたように、勢いを取り戻したのだ。「たくさんのお客さんが入って、声援が大きくて、日本の国旗が降られて、"ああ、私、この舞台に立っているんだな"って」長岡柚奈