平安時代の貴族たちはどんな暮らしをしていたのか。神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員の繁田信一さんは「『源氏物語』に書かれた優美なイメージとは全く異なる。受領国司(地方行政の長)として地方に派遣される貴族のなかには、横領や増税に努めて私腹を肥やし、農民たちから訴えられるケースもあった」という――。※本稿は、繁田信一『わるい平安貴族』(PHP文庫)の一部を再編集したものです。写真=iStock.com/Wako Me