文筆家の細井和喜蔵が約100年前の女性労働者たちの実像を描いた『女工哀史』。内縁の妻である高井としをの体験が描かれているが、高井自身が描いた『わたしの「女工哀史」』も存在する。『女工哀史』では、女工寄宿舎を「豚小屋」と表現したが、その「豚小屋」を生きた高井としをはどんな思いを抱えていたのか。女性労働者の「間食」に着目した歴史地理学者の湯澤規子・法政大学教授の新著『焼き芋とドーナツ日米シスターフッド