北朝鮮の食糧事情は年々、厳しくなっている。もともと、春から初夏にかけては「ポリッコゲ(春窮期)」と呼ばれ、前年の食糧の蓄えが底をつき、飢えに苦しむ季節だ。さらには毎年のように襲う自然災害と、ゼロコロナ政策の貿易停止がもたらした営農資材の不足で、収穫量はさらに減少。ポリッコゲの始まる時期も早まっている。当局は、中国やロシアからコメや小麦粉を輸入して緊急放出したものの、食糧不足を解決するには役不足だっ