1950年6月25日の明け方、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は38度線を越えて、韓国に攻め入った。3日後に首都ソウルを陥落させ、わずか2カ月で、大邱や釜山などを除く、朝鮮半島の約9割を支配下に置いた。しかし、9月10日から始まった仁川上陸作戦で形勢は大きく逆転。北朝鮮側が逆に追い詰められる立場となった。すると今度は、中国人民義勇軍が参戦。朝鮮半島は2回にわたり、南へ北へと動く戦火のローラーにかけられた。これが朝鮮戦争だ。