2002年、旧東芝ケミカルを合併し訪れたその日に、駐車場でさっそくコンパをする稲盛氏(写真:京セラ)「企業を買収するときに一番大事なのは、結局はトップが従業員を魅了するというか、惚れさせること」。これは、数々の企業を買収・合併してきた京セラの稲盛和夫氏の言葉である。京セラが最初にM&Aをしたサイバネット工業の元役員で、後に京セラミタの初代社長を務めた関浩二氏は、稲盛氏にどのように“惚れさせられた”の