「まさか、弁護人にこんな感じで言われると思っていなかったでしょう?」。2023年4月に大阪地裁で行われたストーカー規制法違反の被告人質問において、弁護人はそう尋ねた。取引先の女性に150回もつきまとい行為をした被告人の男性(60代)は、相手も自分を異性として認識していた、などと主張。罪の意識に乏しい被告人に対して、弁護人からは厳しい質問が続いた。それを受けての冒頭の言葉だった。60代の男性被告人には同居する妻