病気になるリスクや薬の有効性を示すとき、何かと比較し「○%上昇」などと相対リスクを利用することが少なくない。しかし、そこには誤解を生む危険がある。サイエンスライターで作家のトム・チヴァース氏は「相対リスクでは、実際にどのくらいのリスクがあるかを示す絶対リスクがわからない」という――。※本稿は、トム&デイヴィッド・チヴァース『ニュースの数字をどう読むか統計にだまされないための22章』(ちくま新書)の