ときおり講義で映画を援用する。これは2011年の岩田ユキの映画。原作は伊藤たかみの2003年のものだが、かなりニュアンスが違う。映画の方で話をしよう。あらすじは、こうだ。頭を打った男が病院で目を覚ますと、カバンに結婚指輪が入っている。ところが、これを誰に渡すつもりだったのか、思い出せない。そこに次々と現れるそれらしき女性たち。職場の年上の才女、いきつけの風俗嬢、そして、公園の人形劇娘。どの女性も魅力的