昔話のような街である。おっぱいのような山々がポコポコしている。 高松駅に朝の6時半。子育て真っ最中の由美子のマイカーには、後部座席に、ベビーシートが乗ったままだった。朝早いのには、理由がある。朝の5時半に開くと言ううどん屋に、ワタシを連れて行ってくれる約束をしたからだ。 生粋の讃岐生まれの、讃岐育ち。旦那は、36歳。運転席で、讃岐のうどん屋は、なぜ朝が早いのかを話し続けてくれている。化粧っ気のない細