古代、七世紀末まで、関西には奇妙な風景が広がっていた。左が大阪、右が奈良。大阪は大きさをやや縮小しているが、驚くほどの相似形であり、当時の人々も、このことを強く意識して、対になる地名や施設を作った。いや、奈良に海は無いだろ。そう言うだろうが、じつは巨大な湖があったのだ。数百万年前まで、むしろ今の琵琶湖は無く、したがって淀川も無かった。一方、南の葛城山系から生駒山系、さらには北の比叡山系までつながっ