「平成の皇室というのは、天皇と皇后が常に一緒にいるというスタイル。これはふたりの結婚以来、ずっと続いていますね」こう指摘するのは、政治学者で、天皇や皇室の研究を専門とする原武史さん。国民に近い天皇というイメージがあるが、それは皇后である美智子さまからの影響が大きいと話す。「昭和36年に長野県の安曇寮という高齢者施設を訪れたとき、すでに美智子妃はひざをつき、ひとりひとりに声をかけられていました。今で