ある日、突然夫が倒れた――。高齢者が高齢者の介護をしないといけない「老老介護」が社会問題になっているが、その始まりは突然訪れるものだ。日本を代表する麻酔科医の一人であり、エッセイストでもある川村隆枝さんが夫・圭一さんの介護をすることになったのは、2013年のことだった。産婦人科医院を営む圭一さんが、脳出血で倒れた。その一報が隆枝さんのもとに届き、その瞬間から2人の人生は大きく変わる。川村隆枝さんが執筆