2016年のベストセラーといえば田中角栄をテーマにした『天才』(石原慎太郎著、幻冬舎刊)だ。田中角栄は小卒から内閣総理大臣まで昇りつめ、ロッキード事件で逮捕された、日本の昭和政治史に大きな影響を与えた人物である。多忙を極めたはずの田中角栄の仕事を支えた「時間の使い方」とは、どんなものだったのだろうか。『田中角栄絶対に結果を出す「超」時間管理術』(向谷匡史著、三栄書房刊)は、“日本一忙しい”男の仕事を