池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》(河出書房新社)第19回(第2期第6回)配本、第12巻『大岡昇平』。タイトルに「夫人」がつくのは「人妻の貞操」にかんする小説拙著『読まず嫌い。』でも書いたことだが、本のタイトルに「夫人」がつくと、それは人妻の貞操にかんする話だ。クライスト『O侯爵夫人』、エマニュエル・アルサン『エマニエル夫人』、菊池寛『真珠夫人』、D・H・ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』。ラファイエット夫人