今年のマンガ大賞で異変が起きた。今年の受賞作は野田サトルの『ゴールデンカムイ』。男性作家の受賞は、実に第一回の2008年、『岳』の石塚真一以来となる。そう書くと、「作家に男も女もない」というお叱りもあるかもしれないが、9年間続くマンガ大賞のなかで、いままでひとりしか男性作家が受賞していなかったことも含めて、今年の『ゴールデンカムイ』の受賞はやはり"異変"なのだ。以降のマンガ大賞の受賞作を列挙する。2009年