「助六さん。後生です。八雲を継いで落語をなさい」「昭和元禄落語心中」、前回の11話は姿を消した助六とみよ吉を追って旅に出た有楽亭菊比古が、二人の間の子である小夏に会う場面で終わっていた。その小夏から家を聞き出し、ついに助六との再会を果たす。助六の背中をずっと追い続けてきた菊比古は自分のために落語をやるのだと割り切った。対する助六は、客がいなければ落語などできたものではないという考えの持ち主だ。にもか