先週よりNHKで放送が始まった連続テレビ小説「あさが来た」は、明治から大正にかけて活躍した実業家・広岡浅子の生涯を下敷きにしている。もっとも、波瑠演じるヒロイン・今井(のち白岡)あさは、名前が変えられていることからもうかがえるように、あくまで架空の人物。ドラマは事実あるいは原案となる古川智映子『小説土佐堀川――広岡浅子の生涯』の内容を踏まえながらも、かなり脚色されている。そのなかにあってほぼ唯一、