東芝事件は、恒常的に、しかも歴代トップが指示して粉飾決算を行わせていたという点で衝撃的だった。第三者委員会の上田広一委員長(元東京高検検事長)は、「報告書」に西田厚聰相談役、佐々木則夫副会長、田中久雄社長という歴代3社長の発言を克明に記載。3氏は退任に追い込まれた。常識的に考えれば、次の展開は刑事責任の追及である。利益操作は2008年度から2014年度の4〜12月期までで1562億円にのぼる。この間の東芝