「どこにいても人はそう変わらないものです」。漫画『ニューヨークで考え中』の表紙をめくると、やけに落ち着いた言葉が書かれていた。2008年からニューヨークに住んでいる著者の近藤聡乃さんは、漫画やアニメーション、ドローイング、エッセイなど様々な制作をおこなっている作家だ。『ニューヨークで考え中』は、そういった生活の場面場面が1話2ページの漫画になっていて、全70話収録された本だ。多くの「海外生活体験談」みたい