「副業支援」のその先へ。カーブアウトとアカツキグループ参画を経て、株式会社lotsful代表取締役CEO田中みどりが描く「企業の変革と個人の挑戦」が循環する社会の未来

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株式会社lotsful


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パーソルグループの社内新規事業としてのサービス開始から約7年。副業人材マッチングサービスとして成長を続けてきた「lotsful(ロッツフル)(https://lotsful.jp/( https://lotsful.jp/ )

)」は、2026年8月1日、パーソルイノベーション株式会社からのカーブアウトを経て「株式会社lotsful」を設立し、代表取締役CEOに田中みどりが就任しました。


併せて、コンテンツ・IPやAI・デジタルテクノロジー領域で事業を展開するアカツキグループ(https://aktsk.jp/( https://aktsk.jp/ )

)への参画を発表。人材大手グループからエンターテインメント・テクノロジー企業グループへの参画という新たな一歩の背景には、どんな原体験があり、どのような未来を描いているのか。


代表の田中に、事業立ち上げのストーリーから今回の決断、そしてこれからの挑戦について語ってもらいました。

自身のキャリアの悩みが原体験。「副業」という新たな選択肢で個人の可能性を解き放つ

―― まずは、2019年にlotsfulを立ち上げた背景や原体験について教えてください。

田中みどり(以下、田中): lotsfulは、私自身のキャリアにおける強い原体験からスタートしたサービスです。新卒でインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、IT・インターネット業界を中心に法人営業を担当していました。仕事や会社は大好きだったのですが、数年経って「この先営業としてどのようなキャリアを広げていくか」を考えたとき、当時の自分には先の広がりがイメージしづらかったんです。だからといって「転職したいわけではない」という葛藤がありました。


同じように「会社や目の前の仕事は好きだけれど、本業だけでは得られないスキルや経験を広げたい」と感じているビジネスパーソンは多いのではないか。そう考えたときに、「転職という大きなハードルを超えずに、本業を続けながら実ビジネスで挑戦・学習できる『副業』という選択肢があれば、個人の可能性をさらに広げられるはずだ」と思い至りました。このような機会が増えれば、人材流動性が低く労働力不足の課題が深刻化する日本においても処方箋になると考えました。


また、オープンイノベーション支援事業の立ち上げに携わった経験も大きな転機となりました。大企業が持つリソースやノウハウと、スタートアップの持つスピード感が掛け合わさることで、事業が劇的に成長する瞬間に何度も立ち会いました。これを「企業×企業」だけでなく、「スキルを持つ個人×課題を抱える企業」という形に展開できれば、個人の成長と企業の事業成長を同時に実現できる確信を持ったのです。



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あえて「手間」のかかるモデルにこだわり、市場にセオリーを提供し続けた

―― 単なるマッチングプラットフォームにとどまらず、企業へのプロジェクト設計やサポートまで深く伴走するスタイルが特徴的です。

田中: サービス立ち上げ当初、多くの企業では副業人材を活用するノウハウも、業務を切り出して外部に委託する文化もありませんでした。だからこそ私たちは、単に人と案件をマッチングして終わるのではなく、企業の課題整理から適切な業務の切り出し、プロジェクトの設計、さらには副業人材が成果を出せる組織づくりの運用支援まで、一気通貫で伴走するビジネスモデルを選びました。


社内からは「手間がかかり収益化に時間がかかるのでは」という意見もありましたが、新しい市場をつくり、企業と個人が対等なパートナーシップを築くためには、まず正しい副業活用のセオリーを自ら提示することが不可欠だと信じて言い続けました。

さらに、個人の方が自身のキャリアやスキルと照らし合わせやすいよう、会員登録なしでも具体的な募集案件や事例をオープンに見られるPR・コンテンツ展開にも注力しました。こうした取り組みが実を結び、スタートアップから地方自治体、大手企業の「戦略的副業」推進まで、幅広い企業・団体で導入が広がっていきました。

「1人の人材紹介」だけでは解けない、複雑化する企業課題への直面

―― サービスが成長する中で、どのような市場の変化や壁を感じていたのでしょうか。

田中: 副業解禁の波もあり、多くの方が副業を通じてキャリアを広げる時代になりました。しかし一方で、企業が直面する課題はより複雑化していきました。

例えば、「新規事業をゼロから立ち上げたい」「AIを活用して組織変革・DXを進めたい」といった抽象度の高い課題に対しては、一人の専門人材をマッチングするだけでは解決しきれないケースが増えてきたのです。課題が言語化される前の段階から伴走し、企業ごとの課題に応じてプロジェクト全体を再設計(編集)し、複数の専門人材やAI・テクノロジーなども組み合わせながら実行まで伴走する支援が求められるようになっていました。

lotsful自身が単なる「副業マッチング」の枠を超え、企業の根本的な変革や事業創出をトータルで支える存在へと進化していく必要があると強く感じていたのが、この数年のことです。


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なぜ「アカツキグループ」へ? カーブアウトと参画に込めた想い

―― 2026年8月、パーソルグループからのカーブアウトを経て株式会社lotsfulを設立し、アカツキグループに参画されました。この意思決定の背景について教えてください。

田中: パーソルグループ全体が経営資源の集中とポートフォリオ見直しを進める中で、lotsfulが次のステージへ飛翔するための「ベストオーナー」を模索した結果が、今回のカーブアウトとアカツキグループへのジョインでした。


人材業界の枠組みを超えてアカツキと手を組む決断をした理由は大きく2つあります。

1つ目は、アカツキが「人の可能性を信じ、解放する」「人がわくわくすることを通じ人生を豊かにする」というlotsfulと共通する経営思想を持っていることです。lotsfulが大切にしてきた「挑戦を通じて個人の可能性を広げる」という理念と一致していました。


2つ目は、アセットの補完関係です。アカツキグループには、AIやデジタルテクノロジーを活用した企業支援、マーケティング、PR(サニーサイドアップグループとの経営統合等)など、多様で強力なアセットがあります。これらを組み合わせることで、従来の「人材マッチング」だけでは提供できなかった総合的な企業変革ソリューションを届けることが可能になります。

企業の挑戦を多角的に支えるための最良のパートナーシップだと確信しています。

誰もが挑戦を日常にできる社会へ。株式会社lotsfulが描くこれからの未来

―― 新生「株式会社lotsful」として、これからどのような未来をつくっていきますか?

田中: 私たちはミッション・ビジョンとして「挑戦を、日常に。 -Unlock Your Next.-」を掲げています。誰もが自分の可能性を諦めず、挑戦することが当たり前になる社会を作りたいと考えています。


その原動力となるのが、私たちがこれまで数万件に及ぶプロジェクトを通じて蓄積してきたリアルなデータです。「どんな成長フェーズの企業が、どのような課題に対して、どう人材やテクノロジーを組み合わせれば事業変革が成功するのか」。この実践知とデータを活用し、あらゆる企業の変革や新規事業創出の土台となるような「OS(基盤)」を社会に実装していきたいと考えています。


また、lotsful自体も、社員に加えて多くの副業・業務委託メンバーと共にフルリモートで事業を運営しています。自分たち自身が新しい働き方と組織のモデルケースであり続けながら、企業の最初の一歩を支える伴走者であり続けたいです。


個人が挑戦を通じてスキルや経験を広げ、その経験が企業に還元されて事業が成長する。そしてまた新しい挑戦が生まれる――。そんな「人の挑戦」と「企業の変革」がポジティブに循環する社会を目指して、株式会社lotsfulは新たな一歩を踏み出していきます。