マツダ・デミオの「わずか5mm」の違いがもたらす2つの効果とは?
新型デミオの衝突安全から耐久性、走行性能といった実験統括をおこなっていたのが、商品本部主査の竹内都美子さんです。
新型デミオの開発にあたって最もこだわったドライビングポジションについてお話を聞きました。
新型デミオはコンパクトな5ナンバーサイズ枠の中に、アクセラなどの上級クラスのスボリュームのあるシートを搭載しています。非常に限られたサイズの中にボリューミーなシートを入れて、かつドライバーにとって不要な力が入らない右脚と左足が左右対称になるドライビングポジションを確保するというのは相当ハードルが高かったそうです。
デミオは先代よりフロントタイヤを前方にずらしたものの、開発の途中では左右対称のペダルレイアウトが実現できておらず、5mmほど車両の内側にずれていました。しかしコンソール周りのレイアウト、シートのボリューム、さらに側面衝突の安全性の確保したいということで、ペダルのレイアウト変更はもうお手上げ状態に。
その5mmのずれをどうしても解消できないということになって、もうギブアップですと上層部に報告しに行ったら、考え直してこいと雷を落とされされたそうです。そこから、0.1mm、0.5mmと各部位で絞り出して、量産車のデミオではCX-5やアテンザなどと同じ左右対称のペダルレイアウトを実現できました。
わずか5mmにまでこだわって左右対称のペダルレイアウトを実現させた理由は二つあります。まず安全性。例えば街中などで走行していて、アクセルペダルからブレーキペダルに踏み替える際のとっさの踏み替えのしやすさがあります。もし体がねじれていて、下半身に無理な力が入っている状態のペダルの踏み替えは、まず無理な力を解消しながらの動作になるので反応が遅くなります。
そしてもう一つが疲れづらさです。無駄な力が入っていないドライビングポジションをとり続ける長距離ドライブをしてもを疲れづらいそうです。例えば。腰の痛みや足が痺れるといった症状が起きづらいのです。
ペダルのズレによる体のねじれは長く乗れば乗るほど、ジワジワと効いてきます。コンパクトなクルマほど左右対称のレイアウトを取るのは難しいそうなので、他社のコンパクトカーからデミオに乗り換えるとその違いは体感できるそうです。

左右対称のペダルレイアウトがベースとなって正しいドライビングポジションができるものです。正しドライビングポジションというのは上半身、下半身ともに無駄な力を入れずに取れる姿勢のことです。その姿勢を作るために、シートにも背中の当たる部分には非常に弾力性のあるウレタンを採用するなど工夫が施されています。
正しいドライビングポジションとはスポーツで例えると、野球やテニスなどでも基本はまず無駄な力が入っていない状態からインパクトだったり必要なときに力を発揮できる正しいフォームと同じだそうです。そこで、竹内さんにマツダが考える正しいドライビングポジションを紹介してもらいましたので、ぜひ参考にしてはどうでしょうか。
動画を見るにはこちら
(萩原文博)
マツダ・デミオの「わずか5mm」の違いがもたらす2つの効果とは?(http://clicccar.com/2015/02/18/291869/)





