民放初の電子コミック配信「フジテレビオンデマンド」は成功するの?テレビ屋がなぜコミック配信に手を出したのか

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最近の映画やドラマを観ていると、よく目にするのが「原作コミック」というクレジットだ。
近年では「のだめカンタービレ」や、「医龍」といった人気コミックをドラマ化や映画化されるケースが非常に多い。
ヒットしたドラマや映画に共通しているのは、コミック独自の軽快なテンポや世界感を壊さずに実写化された作品だ。こうした作品はコミックを読んでいた人も物語にハマっていくことだろう。

逆に、コミックを読んだことが無い人にとっては、コミック原作の映画やドラマを観て、原作となったコミックも読みたくなるという人もいる多い。

そこに目を付けたのが「フジテレビ」だ。

●民放では初の電子コミック配信
フジテレビでは、同社が放送した「ドラマ」や「アニメ」、またフジテレビ製「映画」の原作となったコミックの配信を2月2日より開始した。

「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」といった人気コミックなど、フジテレビ系列で放送したものを中心に約1万タイトル、約4万冊以上でのサービスを開始している。購入方法はフジテレビが運営する動画配信サービス「フジテレビオンデマンド」でのポイント購入となっている。

民放が運営する動画配信サービスでの電子コミックは業界初ということになり、まさに「テレビ屋」が「本(コミック)」を売るものとなっている。

●電子コミックの配信は視聴方法の多様化がミソ
つい10年ほどまえであれば、テレビを含む動画コンテンツを観るのは、テレビとパソコンが主流だった。しかしながら、最近はそうではない。

パソコンでも観られるが、スマホやタブレットでの視聴が急成長しているのだ。リビングで横になってスマホやタブレットで好きな映画を観るという生活が一般的になっているとも言えよう。
また、最近のスマホにはワンセグやフルセグが搭載されているものも少なくない。したがって、家族で同じ番組を観るというよりは、一人で好きなタイミングに好きな番組を観るという生活スタイルがますます増えていることは間違いない。

そこに目をつけたのがフジテレビである。

「フジオンデマンド」として有料動画配信サービスを行っているほか、2014年には月額1,200円(税別)で有料ライブ放送を行う「フジテレビNEXT smart」を開始している。地上波の放送にとらわれない、次のステージとも言える放送をおこなっているのだ。

そして、先ほども言ったように、「視聴」はスマホやタブレットが主流。
となれば、それらと相性が良い電子コミックに目を付けるのも当然うなずけるものとなる。

まだサービスがスタートしたばかりで、今後の連携は未知数だが、映画を観たら原作コミックを割り引くなどのキャンペーンに期待したい。本屋ではなく、テレビ屋の本(コミック)配信はどのようになっていくのだろうか。


フジテレビオンデマンド
布施 繁樹