俳優の菅原文太さんが先月28日に死去していたことが1日に報じられた。先日の高倉健さんに続く訃報に、日本国内は再び沈痛なムードに包まれた。(写真は新浪娯楽の1日付報道の画面キャプチャ)

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 俳優の菅原文太さんが11月28日に死去していたことが1日に報じられた。先日の高倉健さんに続く訃報に、日本国内は再び沈痛なムードに包まれた。

 「かっこいい男性像」としてかつての中国で絶大な人気を集め、今でも日本人を代表する人物として一定年齢以上の中国人に親しまれてきた高倉さんとは対照的に、菅原さんの中国での知名度はほとんどない。

 中国版ツイッター・微博では複数のアカウントが菅原さんの訃報を速報で伝えたが、その反応は高倉さんとは比べ物にならないほど小さかった。しかし、映画「千と千尋の神隠し」で登場する釜爺(かまじい)の声優を務め、マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」に登場するキャラクターである「赤犬」のモデルになった人物という情報を加えた新浪娯楽のツイートには、掲載から約4時間で300件のコメントが寄せられた。

 中国における菅原さん像は、任侠映画や「トラック野郎」で活躍した菅原さんではなく、日本のマンガ・アニメ文化を愛する若い世代によって作り上げられたものなのだ。ツイートに対するコメントも、釜爺派と赤犬派にほぼ二分された。とくに赤犬を挙げたユーザーは、「悪役のモデルとなった人物の死」という印象を強く抱いたようで、追悼の気持ちとともに、ワンピースの作中にて敵役として主人公の兄を殺したことから、「エース(主人公の兄)を殺した赤犬」と嫌悪する声も少なからず寄せられた。なかには「天国ではエースをいじめないで」というコメントを残すユーザーもいた。

 中国メディア・新浪娯楽は訃報とともに菅原さんの写真を掲載。ほとんどのユーザーが菅原さんを初めてみたようで「カッコいいお年寄りだ」などといった感想が出た。また、先日亡くなった高倉健さんにも言及し、「日本の俳優は今と違って、硬派な人が多かったんだな」という感想も見られた。

 日本人としては、中国において菅原さんがアニメキャラクターのイメージのみに留まってしまうのはもったいないし、いささか残念な気もする。訃報に触れて菅原さんの名前を知った中国のネットユーザーには、機会があればぜひ「菅原さん本人」が登場する作品を見てもらいたい。(編集担当:近間由保)(写真は新浪娯楽の1日付報道の画面キャプチャ)