蘇清俊容疑者

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(台北 14日 中央社)台北地方法院(裁判所)は14日、受刑者に便宜を図る目的で行われた贈収賄に関わった疑いがあるとして、離島・緑島刑務所の蘇清俊前所長ら計6人の勾留を決めた。

台北地方法院検察署(地検)は、蘇容疑者が台北刑務所の副所長を務めていた際、2013年7月頃から現金などの見返りとして、受刑者に親族以外との面会や、禁制品の持ち込みなどを許していた可能性があるとして調査を進めている。

同年11月には株式の架空取引などの罪で収監された大手企業グループ「東森集団」の元トップ、王令麟受刑者の秘書・胡暁菁容疑者から賄賂を収受し、獄中から経営に関する指示が出せるよう優遇していた疑いも出ている。

蘇容疑者は今年1月、緑島刑務所に異動した後にも、受刑者への便宜供与を行っていたとされ、犯行に加わったとされる台中刑務所前副所長の趙崇智容疑者も勾留が決まった。

(蔡沛キ、劉世怡/編集:杉野浩司)