なぜ職場のハラスメントは無くならないのか?その答えは、いじめ(ハラスメント)が、加害者にとって、快楽になるからです

人には、嫉妬や、妬みの感情がありますから、「他人の不幸は密の味」という諺があるように、多少なりとも関心のある人が不幸になると、「いい気味」とばかりに快感を覚えます。

参照/独立行政法人放射線医学総合研究所プレスリリース

その快楽を求め、意識的に、あるいは無意識に、他人をいじめたり、何か(小動物や物品)へ危害を加えます(ハラスメントします)

それ(ハラスメント)が、「してやったり」と一時のストレス発散になることもありますが、「自分は意地悪な人間だ」と後から自己嫌悪に陥ることもあります。

つまり、いじめた加害者(ハラサー/harasser)も、いじめられた被害者(ハラシー/harassee)も、共に苦しむのですから、いじめ(ハラスメント)は、無いに越したことはありません。

しかし、脳が、快感を求めて、いじめてしまうのですから、まるで、酒を断ってアル中を治すように、はたまた、食を制限してダイエットするように、CSRの一環として努めて、ハラスメントが起きないように、職場環境を整えなければ、いじめ(ハラスメント)は決して無くなりません。

では、どのように職場環境を整えれば良いのでしょう?

そのキーワードが、否定言動と、肯定言動です。

否定言動とは、誰か(何か)を否定する発言や行動のこと。

具体的には、悪口や陰口を叩く、怒鳴って威嚇する、皮肉や嫌味で罵る、殴る、蹴る、物をぶつける等々。

肯定言動とは、誰か(何か)を肯定する発言や行動のこと。

具体的には、称える、ほめる、励ます、ねぎらう、聞く、見つめる、うなずく、物を贈る、握手する等々。

こうした前者の否定言動を封じ、制度化してでも、後者の肯定言動を勧めることです。

その前に、否定言動とは何か?肯定言動とは何か?なぜ人は否定してしまうのか?教えてあげることから始めると良いでしょう。