寺本のアーチで金光大阪が試合の均衡を破り2回戦へ

 日に日にスタンドの芝生に青さが増していく7月、万博記念公園野球場で金光大阪と大阪電通大高の試合がプレーボールとなった。

 金光大阪は、背番号1の山頬健太(3年)をベンチに置いて、背番号5の佐野将希(3年)をマウンドに挙げた。切れ味のよいストレートをコーナーに投げ込んで大阪電通大高の打線を打ち取っていく。大阪電通大高のエース山頬健太(3年)も安打を許しながらも、バックの好守もあり、得点を許さない。

 6回表、8番打者の久保木周平(3年)が出塁すると、9番の米澤克実(2年)が送って、打席には、1番の寺本涼大(3年)が入った。山頬の甘く入った球を、寺本は強振。打球はレフトスタンドに運ばれて、喉から手が出るほどほしかった2点を、金光大阪が手にした。

 9回、3番の佐野がライト前へヒットを放つと、5番の加藤聖也(3年)が四球、6番の山下泰生(3年)がライト前ヒットで二死満塁。しかし、西峰秀顕(3年)が打ち上げてしまって、追加点はならなかった。

 2点のリードを許すも、大阪電通大高も必死に追いすがる。8回、8番の岡野が放ったライナーは、金光大阪のライトがダイブしていったんはグラブに収まるも、着地の際にこぼれて、外野を転がった。それを見た岡野は長躯して三塁へ。9番首藤悠(2年)が四球を選んで、一死一、三塁のチャンス。しかし、1番の石浦光(2年)、2番の青木大空(3年)が連続三振で、三走は本塁に駆け込むことができなかった。9回は、網谷一輝(2年)、大平拓洋(2年)、4番の坂東龍之介(2年)が凡退して、ゲームセットとなった。

 勝利した金光大阪は19日に万博記念公園野球場にて、2回戦を北野高校と行う。