兵庫県議会の野々村竜太郎県議員が、政務活動費の不正使用を指摘され、記者会見で号泣しながら釈明したことについて、韓国メディアも連日取り上げ注目している。記事の見出しには「猟奇的」「奇声」「当惑」「うわわーん」などの言葉が並ぶ。

 野々村氏は2013年度に東京や福岡などへの日帰り出張を195回繰り返し、政務活動費から計約300万円を支出していたことが、2日までの収支報告書の記載で明らかになっている。会見では、出張の目的などについて明確に答えられず、終盤に差し掛かると態度が一変。「うわああ」と大声で泣きながら「世の中を変えたい」などと叫んだ。

 聯合ニュースは3日、「温泉出張専門(?)日本地方議員が号泣釈明でユーチューブを強打」と題した記事で、騒動について伝えた。記事は、会見が日本のインターネット上で話題となっていることや、ユーチューブに投稿された会見動画の再生回数が数日で200万回に達したことを紹介。「世論の反応は冷たく、SNS利用者や地元住民も彼に同情する姿は見せなかった」と日本の様子を伝えた。

 SBS放送は、国際ニュースで「日本の地方議員が記者の前で子どものように“えーんえーん”と泣き、日本ネットユーザーの間で話題になっている」と伝えた。野々村氏が会見で徐々に感情的になっていく姿も放送。号泣について「くやしさを表に出したのか、怒りを抑えられなかったのか理由が分からない」とした上で、「記者会見場にいた取材陣はもちろん、日本ネットユーザーも驚きを隠せなかった」と伝えた。

 このほかにも「出張費流用疑惑に泣き叫ぶ猟奇的な日本の議員」(YTN)、「号泣して言い逃れ…あきれた政治家の姿に日本国民嘆き」(MBC)、「“おもしろいけど悲しい”兵庫県議員の奇怪な号泣に日本戸惑い」(クッキーニュース)など多くのメディアが号泣会見を報じた。(編集担当:新川悠)