PK判定に不満も…今野「腐っていても仕方ない」
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必死に気持ちを切り替えた。前半16分、FWアドリアン・ラモスに対するスライディングタックルがファウルを取られ、先制点につながるPKを献上したDF今野泰幸。「一か八かじゃない。取れると思ったし、自分のタイミングで行けると思った。俺はボールに行ったと思っていた」。判定に納得することはできなかったが、いつまでも引きずるわけにもいかなかった。
このプレーでイエローカードも受けたが、その後もひるむことなくプレーを続けた。顔を上げ、戦い続けた。
2010年の南アフリカW杯は大会直前に負ったケガの影響もあり、途中出場1試合にとどまった。今大会もコートジボワールとの初戦はDF森重真人に先発の座を譲り、出番なし。第2戦のギリシャ戦でW杯初先発を果たし、この日が2試合連続の先発だった。
「やっぱり世界は堅い。アジアとは違う。アジアみたいにボールウォッチャーになってくれたりもしない」。初めて肌で感じた世界。主力を温存したが、それでもコロンビアの攻撃陣は想像以上に強烈だった。「言い訳できないくらいの力負けだった。何を言っても言い訳になるし、それくらいの差があった」。そう言ってうなだれた今野。目の前の結果を受け止めるしかなかった。
(取材・文 西山紘平)