海外でも安く手に入る身近な物を便利に使う裏技
海外の滞在が長くなるほど日本の100円ショップが恋しくなります。お金に不自由がなければ全て解決するのですが、そうはいきません。そもそもビニールケース、メッシュケース、巾着袋といったケース類はレアアイテム化して入手が困難。できれば、どんな国にもあって低価格な物がいい。手に入らなければ頭を使うしかなく、試行錯誤の日々でした。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。日本の100円ショップのように、どんな国にも中国製品が溢れているのですが、手に入る物は限られています。中国製ではない高品質な物は値段も高く、自分の旅の予算では無駄遣いはできません。仕方がないので、海外でも安く手に入る身近な物を工夫して利用することが必要でした。
ペットボトルは世界中にあるので、上手く活用しないといけません。1.5Lのボトルゲージがあると、大量の水を一回で運ぶことができます。標準のボトルゲージには750ml、1lのペットボトルを逆さに挿して運んでいました。
口が大きいペットボトルは米びつの代わり
加工して雑巾ケースを作成。ボトルゲージに収まるので、簡単に取り出すことができます。
中国では雨が降った時に荷台に被せるビニールシートを入れて、外にぶら下げていました。
湿気を防ぐためにパンの袋は丈夫に作られているのが鉄則。スーパーのビニール袋より丈夫ですので、使い終わったら捨てずに取っています。
こんな感じでペーパータオルを入れるのにピッタリ
防水対策にジップロックは欠かせません。冷蔵用より冷凍用の方が分厚いのでお勧め。やはり、日本にある物が低価格で高品質です。
丈夫なビニール袋も色々と使えるので、買物で貰ったら取っておきましょう。写真のビニール袋には、雨や朝露で濡れてしまうテントが入ってます。
調味料を一つにまとめたかったので、文房具屋さんでペンケースを手に入れました。それでなければ、女性用のコスメポーチでしょうか。海外でケース類を見つけるのは、本当に大変です。
新品の靴下はクッションケースの代わりに。こういうケースもなかったり高かったり、サイズが違ったりして入手に苦労します。
箸とスプーンを入れるケースを探していたところ、歯磨きケースがピッタリでした。
使い古したウエストポーチは、自転車のサドルバッグとなりました。テントのペグや掃除道具など、汚れる物を入れています。
使い終わったジャムの容器に、洗濯粉を入れることにしました。
ビニールケースに使わない服を詰め込んで……
カバーを被せると枕の完成。これがあれば、どんな所でも気持ちよく熟睡できます。
飛行機に乗る際は自転車を梱包する必要があるのですが、この時には中国製の大型ずだ袋を利用しました。仕上げにビニールテープでぐるぐる巻きにしています。
ビニールテープの代わりに、サランラップを使うことも可能。
◆道具類
海外にいるとティッシュペーパーを使う機会が遠のきます。旅人なら鼻を噛むのもトイレットペッパーですよね?
下敷きは鍋敷き代わりに……
ランチマットはマウスパッドになりました。いずれも軽量なので持ち運びにも重宝。
古くなった自転車のチューブは緩衝材になります。ホルダーとケースに隙間があってガタガタしていたのも、切ったチューブを貼り付けて解決。
自転車の荷物を乗っけるキャリアと、オルトリーブのバッグの爪にも隙間ができるので、古くなったチューブを切って、ビニールテープで巻いています。
南米チリで手に入る自転車用のゴムひもは伸びません。よく伸びる高品質な物は高かったので、手芸用の安いゴムひもを手に入れました。
このゴムひもは、アダプタが壊れたフロントバッグを支えるのにも使っています。
地面が硬くてテントにペグが刺さらない時に、石を集めた洗面器が代わりとなってくれました。
安宿の窓が足りなくて、すきま風が入ってくる夜も洗面器があれば大丈夫。ハンガーの代わりになったりと自分の旅では洗面器は欠かせません。
超重量のツーリング用自転車を立てかけるのは水道パイプに決まり。先進国ならホームセンター、途上国なら金物店で手に入れてます。
洗濯バサミはどの国でも売られているのですが、日本のようにバネの力が強くありません。そんな時は、文房具屋さんのクリップを使うのがお勧め。
使い終わった歯ブラシを掃除に使うのは、一般の家庭でも同じでしょうね。
ちょっとした掃除に便利なのが、薬局で手に入るアルコール。湿らせた布でパソコンやデジタルカメラを拭くと、スッキリと汚れが落ちて綺麗になります。
丈夫な紐が欲しい時には、靴ひもを手に入れてます。1セットで25円〜50円くらいが目安。
メモを取る代わりにデジタルカメラで写真に記録。
専用のプレイヤーを使っていましたが、操作がしづらかったのでスマートフォンで音楽を聞いてます。
◆海外の人だって
メキシコでみかけたポリタンクのちりとり
古いゴムチューブを編んだシートを車の荷台で発見
電線のケーブルを巻いていたコイルも、街中のベンチへと変身。
瓶の王冠もたくさん集まれば、おしゃれな鍋敷きに変わります。
自分は、だいたいこんな形で旅を続けています。少しでも役に立つ情報があれば嬉しいのですが、いかがでしょうか?
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)