Dropbox がビジネス用コラボレーション・ツール「Project Harmony」で Google Docs に宣戦布告
Office ドキュメントを共有することが可能になり、変更内容について共有相手とやり取りしたりすることもできるようだ。
水曜日に開催されたプレスイベントにおいて Dropbox が行った様々な発表の中で、一番興味深いのは「Project Harmony」だ。マイクロソフトの Office ドキュメントを、Google Docs のように共有して共同作業用を行えるようにするツールである。同社はこのツールを、Dropbox がビジネス界に進出する重要なステップと位置付けている。
ドキュメント共有は困難を伴う作業である。Project Harmony には、多くの人が仕事の中で経験しているであろう、eメールでの堂々巡りの議論を回避するために、便利な機能がいくつか備わっているようだ。Dropbox ではファイルの同期が完了すると、グリーンのチェックマークが表示されてユーザーにデータのアップロードが終了したことを教えてくれる。Project Harmony でもこのチェックマークが重要な役割を果たしている。
例えばユーザーが PowerPoint のプレゼンテーションを Project Harmony で開くと、ウインドウの右側にグリーンのチェックマークが現れる。そして共有相手が同じプレゼンテーションを開くと、「+1」と表示されるのだ。これによって、自分以外の誰かが同じドキュメントで作業を行っていることが分かる。また作業中のメンバーは、ドキュメント内の簡易メッセージング・ツールを使ってやり取りを行うことも可能だ。
Dropbox のCEO ドリュー・ヒューストンは、Office 以外のドキュメント形式にも対応していく予定だと述べている。Project Harmony ツールは、異なるオペレーティングシステム(例えば Mac と Windows)を使用している相手とも同じドキュメントで作業することが可能だ。また、ユーザー間で Dropbox や Office のバージョンが違っていても問題ないという。
画像提供:Adriana Lee
Anthony Myers
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