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これで Raspberry Pi はオーディオ・ヘビーな用途にも対応できるようになった。

35 ドルで買える Linux ベースの小型コンピューター「Raspberry Pi」のメーカーが、Raspberry Pi 専用に設計されたサウンドカードを最近リリースした。

Wolfson Audio Card

「Wolfson Audio Card」は、Raspberry Pi と同じくイギリスのメーカー Farnell Element 14 によって製造されている。このカードは Raspberry Pi とほぼ同じくらいの値段(33ドル)で、サイズもほとんど同じだ。

このオーディオ・アドオン・ボードは Raspberry Pi の P5 ピンに直接取り付けて使う。このボードは、オンボードのマイクロホンと、24-bit/192KHz までのハイレゾオーディオに対応した Wolfson オーディオ・プロセッサーを搭載している。ボードにはさらに 4 つの 3.5mm ジャックがあって、1 つをヘッドセット/ブーム・マイクの組み合わせに、1 つをマイク入力に、1 つを iPod や iPhone のようなデバイスに、残り 1 つをアンプやスピーカーに接続する、などの使い方が可能だ。

新しいサウンドカードの最も重要な特徴は、それ自体にオーディオを処理する能力が備わっているということだ。外部でオーディオ処理を行うことによって、小さな Raspberry Pi プロセッサーの負担を軽減でき、音質が向上され、Pi の新しい DIY の可能性がさらに広がるのだ。

このWolfson Audio Card と Raspberry Pi の組み合わせによって実現が可能な3つのプロジェクトを紹介しよう。

Raspberry Pi 用の VoIP

Raspberry Pi を Voice over Internet Protocol(VoIP)用に構成することで、インターネットを使った安価な通話を実現できる。自分の Pi に VoIP の機能を追加するには、Elastix のようなオープン・ソース・プログラムを使用する。そしてヘッドセット/ブーム・マイクの組み合わせを Wolfson Audio Card の 3.5mm ジャックの1つに接続すれば、ハンズフリーの電話会議を行うことが可能となる。

自分の Pi を音声でアクティベートする

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DIY コミュニティ・プラットフォーム「Instructables」のメンバーである Janw はかつて、ヴィンテージな 50 年代のインターホンを使用して自分の Pi を「Raspberri パーソナル・アシスタント」に変貌させた。だが Wolfson Audio Card があれば、このプロジェクトのためにもはやアンティーク屋さんに行く必要はない。Raspberry Pi にサウンドカードを取り付けたらチュートリアルに従ってボイス・コマンド・ソフトウェアのセットアップを行い、あなたの Pi もパーソナル・アシスタント化してみよう。

Raspberry Pi ミュージック・ステーション

これまでも、Raspberry Pi にスピーカーを接続して自分だけのリモート Pandora ミュージック・ステーションを構築することは可能だった。しかしサウンドを Pi 自身で処理する場合、平均的なコンピューターよりもパフォーマンスが低下してしまう。Wolfson のサウンドカードを仲介役として使用することで Pi に対する負担を減らし、より高いレゾリュ−ションのサウンドを得ることが可能となる。

上記に紹介した3つは、とりあえず頭に思い浮かんだプロジェクトだ。Farnell Element 14 はこの他にも、Raspberry Pi を高解像度オーディオ・レコーダーとして使ったり、ゲーム内オーディオ対応のオンラインゲームを開発して友達とおしゃべりを楽しみながらプレイするといった提案を行っている。

画像提供:Farnell element 14

Lauren Orsini
[原文]