インテルはようやく、ワルテル・マッツァーリ監督にヨーロッパの舞台を狙えるチームをプレゼントするための補強を見つけたようだ。エリック・トヒル会長もマッシモ・モラッティ名誉会長も満足だろう。

ラツィオMFエルナネスの獲得はもはや夢ではない。30日にラツィオの練習場を後にする際に涙を見せた同選手は、インテルと2018年までの契約を結ぶ。ラツィオには1300万ユーロ(約18億円)と200万ユーロ(約2億8000万円)のボーナスが支払われるだろう。エルナネスのサラリーは、当初280万ユーロ(約3億9000万円)で、340万ユーロ(約4億7000万円)まで上がっていく。

デビューはいつになるだろうか? サポーターはできるだけ早くデビューを望んでおり、マッツァーリ監督はそれをかなえるつもりのようだ。つまり、2日のユヴェントス戦での先発出場もあり得る。

一方のエルナネスは31日、次のようにラツィオのサポーターに別れのあいさつをしている。

「おはよう、みんな。涙の理由を説明したい。泣いたのは、クラブが僕に移籍を強制していたからではないよ! 両クラブが交渉していて、移籍する可能性があったからだ。ローマを、僕が愛する場所を去る可能性があったからだ。僕が愛するサポーター、僕が愛する人たちと別れる可能性があったからだよ」

「僕が会長に出ていきたいと言った。プロとして向上できると思うからだ。クラブは素晴らしい条件のオファーで引き留めようとしてくれた。公にも感謝したい。クラブは常に僕に対して正しくいてくれたからだ。でも、これは僕の選択なんだよ。サッカー面でさらに高いレベルにたどり着きたいという自分の中の欲求に従うためだ」

「こうやって言うことで、たくさんの人が悲しんだら、僕の心は泣いてしまう。みんな、最初の日から今日までの愛情、ありがとう。僕はずっと君たちを愛す。決して忘れないよ。たとえ、こうやって言うことで憎まれるとしても」