小中高生の間で2013年といえば、「東京オリンピック決定」!

写真拡大 (全4枚)

12月も残りわずか。各所で1年を振り返るイベントが行われています。特に今年の流行語大賞は驚きでした。まさか、4語同時受賞とは……。世間にも賛否両論あるようで、「スパッと、1語に決めてほしい」という声が、よく耳に入ってきます。
でも、難しい。もう2013年全体が、混沌としていた気がします。

その辺について、未来ある若者に聞いてみましょうか。教育サービスの提供などを行う、株式会社すららネットは、小学1年生から高校3年生までの男女を対象に「2013年振り返り・2014年展望に関する意識調査」を実施しました。

では、第一の設問から見ていきます。ズバリ、「今年の世の中を表す言葉は何ですか?」。
1位に輝いたのは「東京オリンピック」(8.0%)! 以下、「アベノミクス」(7.3%)、「おもてなし」(6.4%)というトップ3となりました。これらの言葉を挙げた理由として、「東京オリンピック」と「おもてなし」には「2020 年のオリンピックの開催地が東京に決定したから」、「アベノミクス」の回答理由には「ニュースでよくとりあげられていたから」といった声が寄せられています。
なるほど。子どもたちにとっても「東京オリンピック決定」は、一際印象深い出来事だったのだなぁ。

さて、続いての設問。早くも、2014年に目を向けてしまいます。「来年はどんな言葉で表せる年になって欲しいですか?」。ここでのトップ3は、上から「平和」(13.2%)、「幸福」(5.4%)、「復興」(3.8%)という結果になったようです。
では、1位「平和」の回答理由について。まず「平和になってほしいから」と、ストレートに平和を願う思いが。加えて「いじめや自殺が少なくなり、みんなが安心して暮らせる1年になってほしい」「災害や事故が起こって欲しくないから」など、「平和を乱す出来事が起こって欲しくない」といった声も寄せられています。
2位の「幸福」には「みんなが幸せになってほしいから」「楽しい年になってほしいから」など、幸福を求める思いが理由に。3位「復興」には「台風や原発の被害に遭った人達に早く元気になってほしいから」など、自然災害や原発に苦しむ人たちの復興を願う気持ちが寄せられました。

続いては「今年一番印象に残った世の中の出来事は何ですか?」という質問を。
もちろん「2020年東京オリンピック開催決定」(39.8%)が抜きん出て高い票を獲得し、1位に輝いております。そして2 位には「『半沢直樹』が視聴率42.2%記録」(15.8%)、3 位には「『あまちゃん』ブーム」(10.1%)といった高視聴率テレビドラマたちもランクイン! 2013年、小中高生の中では明るい話題が上位を占めていたようですね。

では、最後に伺いましょう。「今年一番注目した有名人は誰ですか?」。
なるほど、素直なランキングとなっております。1 位は堺雅人さん(23.5%)、2 位は能年玲奈さん(11.1%)、3 位に安倍晋三首相(9.4%)……というトップ3になりました!
1位の堺さん選出理由は、言うまでもないでしょう。歴代平成ドラマでトップの視聴率を獲得した『半沢直樹』に出演しているのが要因です。やはり、小中高生の間でも一大ブームを巻き起こしたドラマだったのか……。
2位の能年さんも、同様の理由。高視聴率ドラマ『あまちゃん』を、学校に遅刻しそうになりながら観ていた小中高生が多数いたわけですね。
しかしながら3位の「安倍首相」回答は1割を切っており、総理大臣でありながらその存在への小中高生の関心の薄さが伺えます。

兎にも角にも、スパッと順位となって表れた今年の世相。全方位気配り的な配慮もなく、清々しくて為になりました!
(寺西ジャジューカ)